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【不自然 : 130】山中に横たわる全長180mの巨躯。ウィン・セイン・タウヤの「未完の地獄」と解脱への迷宮を歩く

LOCATION: WIN SEIN TAWYA, MUDON, MYANMAR
COORDINATES: 16.323059, 97.724165
CATEGORY: 【不自然な座標】

ミャンマー南部の古都モーラミャイン。その郊外の山岳地帯に、航空写真からでもその「異形」をはっきりと確認できる場所がある。座標 16.323059, 97.724165。緑の絨毯を切り裂くように横たわるのは、全長180メートルに及ぶ世界最大の寝釈迦仏「ウィン・セイン・タウヤ(Win Sein Tawya)」である。そのスケールは、もはや一つの建築物の枠を超え、地形そのものを書き換えてしまっている。

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観測記録:巨大構造物の全貌

この巨躯を航空写真で観察してほしい。釈迦の穏やかな微笑みは、上空数百メートルの衛星にさえ向けられている。しかし、その「穏やかさ」とは裏腹に、仏像の胎内には凄惨な地獄絵図が迷宮のように張り巡らされている。ここは、光と影、解脱と業が同居する、地図上の特異点である。

【蒐集された噂】胎内に蠢く「極彩色の地獄」

この巨像が真に「不自然」なのは、その外見だけではない。内部は数層に分かれた多層構造になっており、そこには見る者の精神を削るような生々しい「地獄ジオラマ」が延々と配置されている。嘘をついた者が舌を抜かれ、不倫を犯した者が棘の木を登らされる。その造形はあまりにも直接的で、悪趣味とも取れるほどに生々しい。湿った空気と静寂の中、極彩色の人形たちが放つ「眼差し」に、途中で引き返す者も少なくないという。地元では、この胎内から夜な夜な呻き声が聞こえるという噂もまことしやかに語られている。

【禁足の境界】未完のまま増殖を続ける聖域

ウィン・セイン・タウヤが真に恐ろしいのは、この場所が「現在進行形で増殖している」という点にある。向かいの山には、二体目となる巨大寝釈迦仏が、あたかも脱皮を待つ巨人の抜け殻のように、骨組みを剥き出しにしたまま放置され、あるいは建設が続けられている。この「完成することのない増殖」は、一人の高僧の狂気とも呼べる情熱が生み出した、終わりのない執念の結晶なのだ。さらに、この寝釈迦仏へ続く参道には、実物大に近い500体もの托鉢僧の像が延々と並んでいる。夜間にこの道を通りかかる地元の者はいない。なぜなら、500体の像が「少しずつ動いている」という口伝が、今もなおこの地に根強く残っているからだ。

■ 当サイトの考察

航空写真で見れば、ただの「山に横たわる白い影」に過ぎない。しかし、その影の下には、何万体もの人形と、それを支える人々のドロドロとした「業(ごう)」が詰まっている。表面上の神々しさと、内部の凄惨な地獄絵図。この二面性こそが、この座標を「不自然」たらしめている正体なのではないか。ここは、信仰という名の皮を被った、人間の精神の深淵を覗き込むための装置なのかもしれない。

【警告】
現地は神聖な寺院です。本記事は現地調査および観光情報を元に構成されていますが、渡航の際は最新の治安情報を必ず確認し、現地のルールを遵守してください。

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